中山氏
「ひとつ自慢話をしていいですか?」(笑)
ドイツには「reddot design award」という世界的に権威のあるデザイン賞があるのですが、2015年にソフトトップがプロダクトデザイン部門の最高位であるベスト・オブ・ベストを獲得。しかし、それだけに留まらず、今度は2017年にRFが同賞のベスト・オブ・ベストを獲得しました。
おそらく、同一ブランドで2度も権威あるデザイン賞の最高位を受賞した例は他にないと思います。これはソフトトップとRFが全く別物のクルマに見える証拠であるわけで、デザイナーとしても開発責任者としても大変嬉しい出来事でした。
賞の名称 | 受賞部門 | 受賞年 | 受賞車種 |
---|---|---|---|
reddot design award | Product Design Best of Best | 2015 | ロードスター(MX-5) |
Product Design Best of Best | 2017 | ロードスターRF(MX-5 RF) | |
World Car Awards | World Car of the Year | 2016 | ロードスター(MX-5) |
World Car Design of the Year | 2016 | ロードスター(MX-5) | |
日本カー・オブ・ザ・イヤー | 2015-2016 カーオブザイヤー | 2016 | ロードスター(MX-5) |
※( )内は輸出用モデル名称
実車の前では、デザインについて体を使って分かりやすく解説してくれた中山氏。改めて見ると前後のオーバーハングは極端に短く、人馬一体への想いが強く感じられるデザインだ。
今回はND型の試乗と併せて開発責任者の中山氏からさまざまなお話を伺いました。その中で強く印象に残ったのは、やはりデザイン賞のお話。
ロードスターはライトウエイト・スポーツカーという性質上、スペックや機能面に視線が行きがちですが、今回のND型はマツダというメーカーの枠を飛び越えて、日本が世界に誇ることのできる素晴らしい機能美を持ったスポーツカーであることを再認識しました。
ロードスターには、従来のソフトトップに加え、エレガントさを併せ持ったRFもラインアップされています。どちらのモデルを選ぶのかは、お客様の感性次第。お時間のある時に、ぜひマツシマ(http://matsushima-hd.co.jp/)のショールームへお越しください。
1989年マツダ入社。2000年にデミオとRX-8のデザインを手掛け、2009年にはCX-5のチーフデザイナーを務める。
2011年にロードスターのチーフデザイナーとなり、2016年7月からは同車の開発責任者を兼務。
ビデオリサーチ、ニールセン、Yahoo! Japanを経てフリーランスに転身。マーケティングや広告が本職だが1990年代からモータージャーナリストとしても活動しており、とりわけ4WDやSUVには造詣が深い。趣味はアウトドア(キャンプ、釣り)、バイク、アマチュア無線(JI1DLD)、犬と猫が好き。
選ばれているのは特別な存在感 乗っていて楽しいクルマ、それが「スマート」
2019年に京都ハンナリーズとプロ契約した鶴田美勇士選手と玉木祥護選手。期待の新人ビックマン二人の素顔に迫ります。